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2006年3月23日 (木)

花の記憶

 今井町のさくら橋から、渋川にそって歩いていると、花の香りがしていた。香りの主がどこにあるかと探してみると、川岸につづく桜の木の下に隠れている。
 「この花は?」
 「沈丁花(ちんちょうげ)の花よ」と妻が教えてくれた。

 いったい、いつから花の写真を撮るようになったのだろう。
 子供の頃から、花など、まったく興味のなかったはずなのに、気が付けば花の写真をよく撮っている。それで、また綺麗だと思っている。思えば、忙しすぎた生活から距離を置き、立ち止まるコトも素敵だと思い始めた頃、自然に花を見始めていた。
 花は何も言わないから・・・いろいろな姿を見せるから・・・花は弱々しいから・・・いろいろと理由を付けてみるが、どうも、もっともな理由はない。

 公園の隅に咲く花も、絨毯のように敷き詰められた花も、それぞれが素敵だ。どこで、誰に見つけられるわけもなく、無心に咲く花が美しい。
 いつも、花の名前も分からずに、心の感度を高めて、花の風景を切り取っている。ときには、香りや感触も感じながら、感性に従って、花の風景を集めている。切り取った花の風景の中には懐かしい時間と空間がある。

 沈丁花の花はいったいどこにあったのだろう。
 かすかに、幼い日、どこかの坂道で見ていたような思いがある。
 雨の日に傘から見ていた記憶も甘い香りで蘇る。
 ヤット、見ツケテクレタノネ・・・また、沈丁花の花が呟いた。

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